(1)マスクのプロパティを開いた図
(2)パスをコピペした状態
(3)タイムライン上の表記
(4)リシェーブの設定
No3の工程で作った2つの素材のマスクを、1つのレイヤーにまとめる 作業を行います。
なぜそういうことをするのかというと、このリシェーブというエフェクトは「一方のパスからもう一方のパスへ形状を変化させる」エフェクトな為、2つのマスク(いわゆるfromとtoですね)が無いといけないものなのです。
まずは、先ほど作ったマスクをコピーします。
マスクをコピーするには、左図の(1)のようにコピーしたいマスクのプロパティーを開いてマスクを選んで、Ctrl+Cでコピーします。
すると、パス情報のみがコピーされますので、これをもう一方の素材の方にペースト(Ctrl+V)します。
すると、(2)のようにマスクが2つになっていると思います。元々あったパスと、今回コピペしたもう一方の素材のパスです。
タイムライン上では、(3)のようにマスクの欄に2つのマスクが存在しています。
さて、これで2つのマスクは用意できましたので、ここで「エフェクト」→「ディストーション」→「リシェーブ」をこのレイヤーに適用させます。
各パラメーターの設定は(4)にあるように行なってみて下さい。ここにある「マスク1」は、元々切り抜いたパスのマスク。「マスク2」は、No3の工程で コピペしたパスです。
境界マスクは「なし」に設定してやってください。最初、マスク1or2が入っていると思いますが、それを「なし」にすればオッケーです。
そして、現在キーフレームを入れてる「パーセント」のところがモーフィングする割合です。
これは、マスク1からマスク2への形状変化が何%かというものな ので、モーフィング開始時に0%にして、モーフィング終了時に100%とキーフレームを打ってください。
「弾力性」、「補間法」は今回は左図(4)のように設定していますが、各自用途によって変えてみて下さい。
上記のように設定を行いましたら、リシェーブ完成です。
ポインタをドラッグしてちゃんとモーフィングが出来ているかどうか確認して下さい。
※リシェーブを適用する際に「このエフェクトは閉じたマスクでなければ有効ではありません等の警告が出た場合には、No.3の工程の「マスクを閉じる」作 業が出来ていない可能性があります。
※このリシェーブは、あくまでマスクの形状を変化させていくエフェクトなので実際のモーフィングとはちょっと意味合いが違ってきます。たとえば人の顔のモーフィングをするときにこの方法を取りますと顔のパーツ(目、鼻、口等)の位置が違うと、ズレた状態で変化していってしまいますので違和感を覚えるモー フィングになってしまいます。
尚、今回は白黒画像を使って例を示したので上記の4工程で終わりますが、これを実写の写真などで行なう場合には、リシェーブをもう一方の素材にも適用させ て(もちろんマスクのコピーもしてやります)この2つの素材(両方ともマスク2つある状態)をディゾルブしてやる必要があります。